こんにちは、しゅゆです。
今回は「パーキンソンの凡俗法則」について説明していきます。
皆さんはどうでもいいことばかりにこだわってしまっていませんか?
芸能人のスキャンダルなどはっきり言ってどうでもいいことばかりに意見を言う人が多いですが、そのような人々は「どうでもいいことにこだわって、本質を見ない」という「パーキンソンの凡俗法則」に支配されているのかもしれません。
今回は私たちが凡俗を抜け出すためにパーキンソンの凡俗法則について説明していきます。
パーキンソンの凡俗法則とは?
パーキンソンの凡俗法則(Parkinson's Law of Triviality)とは「組織や人は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という法則です。
この法則はシリル・ノースコート・パーキンソンが1957年に発表した「パーキンソンの法則」という本の中で主張された法則です。
その本の仲では「パーキンソンの法則」が紹介されているのですが、パーキンソンの凡俗法則はパーキンソンの法則とは違います。
パーキンソンの法則には第1法則と第2法則があり、以下の通りです。
第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
このパーキンソンの法則はかなり面白いので、後日詳しく説明する予定ですので少々お待ちください。
さて「組織や人は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」というパーキンソンの凡俗法則を説明するために、シリル・ノースコート・パーキンソンはたとえ話として、委員会が原子力発電所と自転車置き場の建設について審議する様子を用いています。(以下wikipediaより引用)
原子炉の建設計画は、あまりにも巨大な費用が必要で、あまりにも複雑であるため一般人には理解できない。このため一般人は、話し合っている人々は理解しているのだろうと思いこみ口を挟まない。強固な意見を持っている人が、情報が不十分だと思われないように一般人を押さえ込むことすらある。このため審議は「粛々と」進むことになる。
この一方で、自転車置き場について話し合うときは、屋根の素材をアルミ製にするかアスベスト製にするかトタン製にするかなどの些細な話題の議論が中心となり、そもそも自転車置き場を作ること自体が良いアイデアなのかといった本質的な議論は起こらない。次に委員会の議題がコーヒーの購入といったより身近なものになった場合は、その議論はさらに白熱し、時間を最も無駄に消費する。
自転車置き場については誰もが理解している(もしくは理解していると考えている)ため、自転車置き場の設置については終わりのない議論が生じることになる。関係者の誰もが自分のアイデアを加えることによって自分の存在を誇示したがるのである。
このたとえ話は、原子炉の建設を行うかどうかという重要かつ専門的な話題については、原子炉の建設という話題があまりにも重要であるため人々は意見を出したがらない。しかし自転車置き場というはっきり言ってどうでもいい話題について話し合う時は、人々は自分の存在を表明したがるので、些細かつどうでもいいような意見を出す、と解釈できます。
つまりパーキンソンの凡俗法則を一言で簡単に説明すると、「人々はどうでもいいことばかりを議論したがり、本質的なことについては全く議論しない」と説明できます。
国の政策や方針など重要なことには口を出さず、芸能人の不倫や浮気などはっきり言ってどうでもいいことばかりに意見を言いたがるのが私たちなのです。
ちなみにパーキンソンの凡俗法則はこのたとえ話にちなんで「自転車置き場効果」とも言われます。
以上です。
皆さんもパーキンソンの凡俗法則にとらわれることなく、凡俗から抜け出すために本質的で重要なことに目を向けるようにしてください。