こんにちは、本名です。
皆さんは「一万時間の法則」を知っていますか?
一万時間の法則とは、アンダース・エクリソンという心理学者が提案した法則で、
「世界的なレベルにまで達するためには1万時間の練習が必要である」
という法則です。
今回はそんな一万時間の法則についてです。
一万時間の法則の解釈
一万時間の法則は、どのように解釈すればよいのでしょうか?
昔、ブログでこんな記事を書きました↓
この記事では、私は一万時間の法則を例に出して、勉強することの重要性を語っています。
参考までに紹介しておきます。
さて、一万時間の法則を考えるために、どのようにしてこの法則が生み出されたのかを見てみましょう。
この一万時間の法則は、アンダース・エクリソンという心理学者が、世界レベルのプロのバイオリニストや、アマチュアのバイオリニストを調査して導き出した法則です。
プロのバイオリニストはプロになるまでに約1万時間の練習を重ねていたのにも関わらず、アマチュアのバイオリニストは練習時間が1万時間に達していなかったのです。
そして、バイオリンを始めた初期の段階での演奏の上手さはバイオリンの演奏の熟達の度合いとは関係がなく、「ただ必死に練習したかどうか」がプロとアマチュアのバイオリニストを分ける違いだったのです。
そのため、アンダース・エクリソンは「世界的なレベルにまで達するためには1万時間の練習が必要である」という一万時間の法則を世の中に打ち出したのです。
また、この1万時間の法則についてベストセラー作家であるマルコム・グラッドウェルは以下のように述べています。
「作曲家も、小説家も、アイスケート選手も、大犯罪人も、すべて1万時間の法則に従っている。
そして1万時間よりも短い時間で、真に世界的なレベルに達した例はいない。」
つまり何か偉業を達成したり、世界のプロのレベルにまで達しようと思えば、必ず一万時間以上の練習時間が必要になってるわけです。
一万時間の練習をするために
この一万時間の法則を逆に解釈するのであれば、「練習や努力の時間さえ確保できれば、誰でも熟達した域に達することができる」ということが言えます。
そして、一万時間もの努力をするためには、その努力ができる環境が必須になってきます。
一万時間は途方もない時間です。
一日3時間集中して練習したとしても、1万時間に達するまでには約10年間かかります。
その10年の間、ひたすら努力できる環境にいる必要があるのです。
例えば、音楽界の天才であるモーツアルトを例にとってみると、
モーツアルトの父であるレオポルド・モーツアルトは彼自身が有名な作曲家であり、演奏家でした。
そして、モーツアルトの父はモーツァルトに3歳のころから徹底的なトレーニングを仕込んだのです。
モーツアルトは11歳の時に初めてピアノ協奏曲を書いていますが、
そのピアノ協奏曲には父の添削が多く含まれており、
本当にモーツアルトが一人で作曲をしたのは21歳の時に発表した「ピアノ協奏曲第9番」であるとされています。
このピアノ協奏曲第9番は、現在でもモーツァルトの最高傑作の一つであるとされていますが、
この曲が生まれるまでにモーツアルトは18年間も必死の努力をしており、さらに、その努力を継続するために父親の協力を得ることができていたのです。
では、ゴルフ界の天才とも呼ばれるタイガー・ウッズはどうでしょうか?
タイガー・ウッズもまた、モーツアルトのように幼いころから父親の元でゴルフを習っていたのです。
タイガーは生後7か月の時点でゴルフクラブを握らされ、2歳の頃には父親とゴルフに出かけていました。
そして、特筆すべき点はタイガーが初めて偉大な業績を残したのは19歳の時だった、という点です。
タイガーが国際競技大会で素晴らしい成績を残したのは、ゴルフを始めてから17年後のことだったのです。
と、このように一万時間もの練習時間を積むためには、本人のやる気も重要ですが、それ以上にその努力を継続できる環境にいることが必要です。
努力を支えてくれる環境があり、努力を支えてくれるようなチャンスをしっかりとものにした人だけが、この世界で素晴らしい業績を残すことができるのです。
ではでは。
本名真言(ほんみょう・まこと)でした。
また明日お会いしましょう。
まとめ
・世界レベルやプロの域に達するには一万時間もの努力の時間が必要
・一万時間もの努力をするためには、その努力を支えてくれる環境に自ら飛び込むことが必要