自分の維持カロリーを知ることは、日々健康的な生活を送るためにも、ダイエットなどで肉体改造をするためにも重要です。食事を変えること、そして適切なカロリー制限こそが、私たちの肉体改造に一番役立ちます。
適切なカロリー制限が重要である理由は、いきなり無茶なカロリー制限をしても大抵の場合失敗に終わるからです。
1日3食取っている人が、いきなり食事を1日1食にしようと思っても空腹感にさいなまれて失敗に終わってしまうでしょうし、無理な食事制限は体内のホルモンバランスの乱れを引き起こします。睡眠の質の低下や倦怠感などの体の不調に繋がってしまうのです。
女性の方は一度ダイエットをしようと思って、無理なカロリー制限をしてダイエットに失敗してしまった、という経験をしたことがある人もいるかもしれません。
また、人間の体には「適正体重に戻る」ための「セットポイント」という機能が生まれつき備わっています。
セットポイントとは簡単に言えば「食欲を制限する機構」のことです。
セットポイントの働きによって、「レプチン」というホルモンにより食欲の調整が行われます。食べ過ぎたときは食欲が抑えられて、空腹時は食欲が増進されるような仕組みが体内に備わっているのです。
そして、肥満になったり痩せすぎたりしてしまっている場合は、このセットポイントが乱れているのです。
で、自分の維持カロリーを無視した肉体改造を行おうとしてしまうと、セットポイントの働きによって、食欲が押さえられてなくなります。結果、ダイエットに失敗するのです。
ここまで維持カロリーの重要性を述べてきましたが、今回は自分の維持カロリーを知って、適切に肉体改造をする方法を紹介していきます。
維持カロリーを計算する最も簡単な方法
自分の維持カロリーを計算する方法はいくつかあるのですが、最も簡単な方法は、
「自分の現在の体重 × 33」=「維持カロリー(kcal)」
という計算方法です。
例えば体重55kgの私の場合は、
「55 x 33」=「1815kcal」
が一日の維持カロリーなわけです。
で、この一日の維持カロリーに0.8をかけた数字が「痩せたい時に最低限摂取すべき維持カロリー」です。
そして、1.2をかけた数値が「筋トレなどで筋肉をつけたい時に摂取すべき増量のための維持カロリー」です。
例えば1日の維持カロリーが1815キロカロリーの場合は、
ダイエット時の維持カロリー:1815 x 0.8 = 1452kcal
増量時の維持カロリー:1815 x 1.2 = 2178kcal
となります。
どれだけ体を絞ろうとしていても、このダイエット時の維持カロリーだけは維持するようにしてください。
「日々の食生活を変えると、人生すべてが変わる」
この言葉を締めに終わりたいと思います。