好きなあの子に振り向いてもらいたい…!
尊敬するあの人から好かれたい…!
そんな「誰かから好かれたい」という感情は、誰しもが持ったことがあると思います。
特定の人から好かれるためのテクニックは色々とあるのですが、今回は「フランクリン効果」というものを紹介します。
「フランクリン効果」を知れば、好きなあの子に振り向いてもらえるはずです…!
フランクリン効果とは?
「フランクリン効果」とは「人は助けた相手のことを好きになる」という心理現象のことです。
「え?逆じゃないの?人は助けてもらった人のことを好きになるんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は逆なのです。
人は助けた相手のことを好きになるのです。
この「フランクリン効果」は18世紀の政治家であるベンジャミン・フランクリンの名前からきています。フランクリンが敵対する政治家に「あなたが持っている本を貸してもらえませんか?」とお願い事をしたところ、敵対していた政治家がフランクリンに協力的になった。というエピソードからこの「フランクリン効果」は生まれました。
この「フランクリン効果」にのっとって考えると、「好きなあの子を助けるのではなく、逆に頼みごとをすればよい」ということが言えますね。
ただし、どうでもよいような頼みごとを沢山してしまうと、「めんどくさいやつだな…」と思われて、逆効果になってしまうことがあるので、注意してください。
「助けた相手のことを好きになる」理由は?
この「助けた相手のことを好きになる」という「フランクリン効果」が働く理由は、人は自分の行動と感情を一貫したものだと考えたがるからです。
「仲が良い」から「助ける」が本来の行動原理ですが、まず初めに「助ける」行動をとってしまうと、「自分はあの人のことが好きだから助けたんだな」と解釈してしまって、助けた相手のことを好きになってしまうのです。
つまり「好き」という感情があるから「助ける」のではなく、「助けた」ことによって「好き」という感情が生まれるのですね。
この「行動と感情に一貫性を持たせるために、都合のよい解釈をする」ことは、心理学の世界では「認知的不協和」とも呼ばれています。
トルストイの言葉
ロシアの文豪トルストイは「フランクリン効果」に関する面白い言葉を残しています。
「私たちが人を好きになるのは、相手からしてもらったことのためではなく、自分が相手にしてあげたことのためである」
「人から好かれるためには、頼みごとをすればよい」
このことをしっかりと頭にきざんでおきましょう。
参考