「マインドフルネス」やそれを実践する「瞑想」は私たちの健康に大きく関与してきます。
(マインドフルネスってなに?という方はこちら!)
今回は食べながら瞑想をする「マインドフルイーティング」について解説していきます。
目次
食事をしながら瞑想ができる理由は?
マインドフルネスを確認するための科学的指標である「MAAS」(詳しくはこちら)を見てみると、
マインドフルネスとは、特別な心の持ち方というよりも、普段の当たり前の日常的な意識のあり方であるということが言えます。
実際、皿洗いをマインドフルに行うことができれば、不安や神経症のレベルが27%下がり、
新しいアイデアを思いつく確率も25%上がったと言われています。(1)
そして私たちが毎日行う食事も、マインドフルネスを実践する場所にできるのです。
つまり、食事をしながら瞑想をすることができるのです。
食事をしながら瞑想!マインドフルイーティングとは?
マインドフルイーティングとは食事を瞑想の場に使うことです。
テレビやスマホを見ながら食事を行うことをやめて、口に入れたものをしっかりと味わうことに集中することです。
このマインドフルイーティングは、実際に不安障害の克服のために使われるほど効果が高いことがわかっています。
具体的な実践方法は以下の通りです。
食事をしながら瞑想する方法
1.触覚・視覚・味覚で味わう
まず食品に触れて硬さや柔らかさを確かめます。
触ることができない場合は、しっかりと目を使って食材を確認します。
そして鼻を近づけて匂いも楽しんでください。
まずはこれを5分程度行えばよいでしょう。
2.自分の感覚を観察する
食品の見た目や香りによって生じた自分の中の感情の変化を観察します。
空腹感が増したり、過去の記憶がよみがえったり、など様々な感情の変化を確かめてください。
3.食品を口に入れる
食品を口に入れます。
ただし、あわてて食品をかむことをせずに、舌で触感を確かめてください。
目を閉じて、口の中の感覚だけに集中してください。
4.しっかりと噛んで飲み込む
最後に食品を飲み込みます。
ここまで10~15分はかけるようにしてください。
食事をしながら瞑想することが辛い場合
上記で説明した方法をできるだけ実践することが理想です。
ただし、初めの方は大変だと思いますので、
ながら食いをやめて、いつもよりもゆっくりと食事を味わうだけでも良いです。
目安として、一口で10秒は噛むことを心掛けてください。
マインドフルネスの基本概念は「自己観察」です。(マインドフルネスについて詳しくはこちら)
まずは食事を通じて、日常の全ての行動がマインドフルに行えることを実感してみてください。
食事をしながら瞑想をする方法のまとめ
・食事をしながら瞑想をすることを「マインドフルイーティング」と呼ぶ(詳しくはこちら)
・ゆっくりと五感で味わいながら食べることで、食事をしながら瞑想できる(詳しくはこちら)
・いつもよりもゆっくりと食事を食べることを心がけるだけでいい(詳しくはこちら)
これが今回の記事のまとめです。
ぜひ皆さんも食事をしながら瞑想を実践してみてくださいね。
ではでは、しゅゆでした。
この記事が多くの人の役に立てることを祈っています。
補足1:マインドフルネスってなに?
マインドフルネスとは「自分の感情や身体状況を客観的に把握すること」です。
近年注目が集まっている考え方で、
マインドフルネスにはメンタル改善効果や免疫力アップ効果があることが知られています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
補足2:「MASS」とは?
「MAAS」とは「Mindful Attention Awareness Scale」の略で、
マインドフルネスの度合いを測定する評価基準のことです。
簡単に自分のマインドフルネスの度合いを測定することができるので、
詳しくは以下の記事を見てください。
参考文献