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心理学 メンタルヘルス

なぜ悪い習慣をやめることができないのか?その2~「偽りの希望シンドローム」とは?~

投稿日:2018年10月21日 更新日:

なぜ悪い習慣をやめることができないのか?をもう一度別の視点から説明していきます。

別の記事では、「どうにでもなれ効果」というものを用いて悪い習慣を抜け出すことができない理由について説明しました。(1)

今回は「偽りの希望シンドローム」というものを用いて、悪い習慣をやめることができない理由を説明していきます。

 

「偽りの希望シンドローム」とは?

「偽りの希望シンドローム」とは”将来の自分は変わることができるんだ!”という希望から生じる一連の症状のことです。

具体的には以下のようなものが「偽りの希望シンドローム」です。

 

「偽りの希望シンドローム」

悪い習慣をやめるために自分は変わるんだ!という決心をする。
あまりにも大きな目標を立ててしまい、変わることへの期待から、興奮を感じる。

実際に行動をしてみると、現実の厳しさを思い知る。自分を変えることの難しさを実感する。

自分は変わるんだ!という決心が揺らぐ。変わることへの興奮が冷める。
結果として自己嫌悪や抑うつになってしまう。

もう一度自分は変わることができるんだ、という決心を藁をもすがる思いで行う。

(以下悪循環の繰り返し。)

つまり、偽りの希望シンドロームは「自分は変わることができるんだ、と思うことから生じる将来への期待だけを、自分への慰めとして使うこと」で、結局悪い習慣を変えることができない悪循環を生じてしまうことを言います。

前回の「どうにでもなれ効果」を説明した記事(1)で、どうにでもなれ効果を防ぐためには自分を慰めることをすればよい、と書きましたが「将来の自分は変われるんだ!」という希望だけを自分への慰めとして使ってしまうのは、この偽りの希望シンドロームを発症してしまう原因になってしまうのです。

 

なぜ偽りの希望シンドロームを発症してしまうのか?

偽りの希望シンドロームは、将来の自分は絶対に変わることができるんだ、という現実とは離れた希望から生じます。

ではなぜ私たちは、将来の自分は絶対に変わることができるんだ、と思ってしまうのでしょうか?

その理由は以下の通りです。

将来の自分は絶対に変わることができるんだと思ってしまう理由

・将来の自分をまるで別人のように過大評価してしまう

・将来の自分は、今の自分よりも意志力があって、時間があって、お金があって、気持ちの余裕があると感じる

・将来の自分はきっと今の自分よりも「良く」なっているはずだと考える

このように、「将来の自分はきっと今よりも優れているだろう」と考えてしまうのです。

 

人は将来の自分を過大評価する傾向にあります。

将来の自分はきっと今よりも素晴らしい生活をしているだろうと思ってしまうのです。

そして、そのような将来の自分への都合の良い希望こそが、偽りの希望シンドロームを発症してしまう理由なのです。

 

偽りの希望シンドロームを防ぐ方法

偽りの希望シンドロームを防ぐためには、未来への自分へ過剰な期待をしないことをしなければなりません。

そのためには、「未来の自分と今の自分の距離を近づける」必要があります。

未来の自分との距離感があると、つまり未来の自分は現在の自分とは別人であると感じれば感じるほど、将来の自分への過剰な期待をしてしまい、欲望に弱くなり、自制心を発揮できなくなるからです。

 

そして、未来の自分との距離感を縮めるための方法は、「自分の現在の行動が、未来の自分を形成していることを再認識すること」です。

未来との距離感を縮めるための方法は以下の3つです。

未来との距離感を縮めるための方法3つ

1.未来の記憶を作る。将来の望ましい未来を想像する。

2.未来の自分に手紙を送ってみる。(未来の自分はどんなことをしているのだろうか?逆に未来の自分は現在のどんな行動を振り返ってよかったと思うだろうか?)

3.将来の自分の理想的な姿と、逆の最悪の姿を想像する。

このような方法を使って、「自分の現在の行動が、未来の自分を形成していることを再認識すること」で、未来の自分との距離感を縮めることができます。

結果として、未来の自分に勝手な期待をすることがなくなり、偽りの希望シンドロームを防ぐことができるようになります。

 

まとめ

・偽りの希望シンドロームとは、将来の自分に過剰な期待をしてしまうことから生じる。

・偽りの希望シンドロームを防ぐためには、将来の自分に過剰な期待をしなければいい

・将来の自分との距離感を縮めることで、将来の自分に過剰な期待をすることが無くなる

・将来の自分との距離感を縮めるためには、自分の今の行動や努力が将来の自分を形成していることを再認識する

 

簡単に今回の内容をまとめてみました。

質問、感想などあればお気軽にどうぞ。

 

参考文献

(1)なぜ悪い習慣をやめることができないのか?その1~どうにでもなれ効果とは?~

(2)意志力や自制心を身に着けるためにはどうすればよいのか?~スタンフォードの自分を変える教室の内容まとめ~

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