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健康管理

がんの代替療法は本当に効果があるのか?

投稿日:2018年8月17日 更新日:

近年メディアで「がんは放置したほうがよい」「通常のがん治療は有害」「がん治療の副作用があなたを殺す」などの主張を多く見るようになりました。これらの主張は本当に正しいのでしょうか?

今回はがんの代替治療の是非についてです。

 

代替治療を選ぶと死亡率が2.5倍になる

結論からいってしまうと、がんの代替治療を選ぶと死亡率が2.5倍になります。

イエール大学の研究チームが2017年にこの結論を導き出しました。(1)

アメリカのがんデータベースから、281人の代替治療を選んだがん患者と、560人の標準的な治療法を選択したがん患者を、がんの種類ごとに比較していったところ、代替治療を選んだがん患者の死亡率が格段に高かったのです。

この研究での「代替治療」の定義は「専門医ではない個人によって行われるがん治療」のことです。放置療法、ホメオパシーなどですね。そして「標準的な治療」とは、手術、抗がん剤、ホルモン療法など、現在一般的に用いられているがん治療です。

ちなみにこの研究では、ステージ4(末期がん)患者とがんが転移している患者は調査対象からは除外されています。要するに、まだがんが治療可能の状態で代替治療を選択すれば、その後の進行がどう変化するのかを見たわけです。

 

具体的に代替治療を選んだがん患者の死亡率は、

・全体的な死亡率は2.5倍

・乳がんは5.68倍

・大腸がんは4.51倍

・肺がんは2.17倍

となっていることがわかりました。

 

また、これらの数値を5年生存率に換算すると、

・標準治療を選んだがん患者の5年生存率は78.3%

・代替治療を選んだがん患者の5年生存率は54.7%

となります。

 

ほぼすべてのがんで、代替治療を選択した患者は早期に命を落としているのです。

代替治療はがん治療においては最悪の選択肢だと言ってもよいでしょう。

 

また、この研究では、代替治療を選択する患者には特定の傾向があることも示唆されていました。

代替治療を選択する患者は、「若くて、女性であり、合併症を患っておらず、高いがんのステージにあり、収入が高く、きちんと教育を施されている」確率が高いことがわかっています。

 

いざ自分の体にがんが発見されれば、代替治療にすがってしまう気持ちは分かります。

しかし最新の研究で、代替治療は助けられたはずのひとの命を奪うことが明らかになりました。

標準治療を選ぶ選択が最も良いのです。

 

参考

(1)Skyler B Johnson, Henry S Park, Cary P Gross, James B Yu; Use of Alternative Medicine for Cancer and Its Impact on Survival, JNCI: Journal of the National Cancer Institute, Volume 110, Issue 1, 1 January 2018, Pages 121–124, https://doi.org/10.1093/jnci/djx145


最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

 

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